宅建協会
宅地建物取引業を開業するに際しては、全国宅地建物取引業保証協会へ加入したり、
各都道府県宅建協会に入会すると様々なサービスが受けられます。
宅地建物取引業を開業するに際しては、営業保証金供託免除のために(公社)全国宅地建物取引業保証協会へ加入したり、レインズを利用するために指定流通機構の会員になった方が何かと有利です。そして、このふたつを同時に行うためには、各都道府県にある宅地建物取引業協会という業界団体へ加入することになります。
宅地建物取引業協会への加入は、全宅保証や指定流通機構を利用するためばかりではなく、実際に宅地建物取引業を営むにあたって必要となる、様々なサービスを提供してくれます。また、情報が重要視される業務の中で、会員同士が知り合え、会員同士での連絡や連携によって、事業チャンスを拡大させることにもつながってきます。以下に、宅地建物取引業協会の会員になったときに受ける主なメリットについて、述べます。
-
merit #01開業支援
- 営業保証金1000万円の供託を免除
- 安心・信用が得られる手付金保証制度と手付金等保管制度
-
merit #02営業支援
- ハトマークサイト、レインズ、その他でネット営業を支援
- 宅建協会会員だけが取扱える全宅住宅ローン
- 全国不動産業者の80%で構成されるハトマークグループのブランドが営業支援
- 地域密着を支援。青年部会、女性部会等で情報やヒントを入手
-
merit #03実務支援
- 宅建協会会員業務支援サイト「ハトサポ」
- ハトマークWeb書式作成システム(クラウド)
- 充実した各種書式のダウンロードが可能
- 全宅連の税務相談、弁護士による法律相談、書式相談、都道府県宅建協会の不動産相談
- 各種出版物が会員限定特別価格で
- 仕事上の万一に備える「宅建士賠償」
- 賃貸管理業をサポート!全宅管理への入会
-
merit #04スキルアップ支援
- Web研修、実務セミナーなど種々のセミナーを実施
- 各都道府県宅建協会の法定講習が充実
-
merit #05多角的サポート
団体加入のコストですが、それぞれの都道府県の協会によって違いがあるので、入会手続きやコストを含めて、加入窓口である各都道府県にある宅建協会に確認してください。
全宅保証
宅地建物取引業を営むに際しては、全宅保証によって取引の安全性がより高められ、
業務の大きな力になっています。
もしも取引上で事故が起こってしまった場合には、宅地建物取引業者は取引当事者の損害を賠償しなくてはなりません。いざ損害賠償をしなくてはならないという事態になって、資金がないということにならないために、業務を開始する前に一定額を預けておいて、損害の大きさに応じて賠償出来るようにしたものが、営業保証金制度です。
宅地建物取引業者は、営業保証金を主たる事務所の最寄りの供託所に供託しなければなりません。供託とは、ある財産を法務省が管轄する国家機関である供託所に提出して、その管理を委ね、供託所を通じてその財産をある人に受領させることにより、一定の法律上の目的を達しようとするものです。
営業保証金はもしもの場合の備えとはいえ、これから開業しようとする者に取って大きな負担です。このことを考慮して、宅地建物取引業者の負担を軽減させるため営業保証金の供託に代えて、国土交通大臣が指定した(公社)全国宅地建物取引業保証協会(以下「全宅保証」という。)へ加入した上で、弁済業務保証金を納付する方法が定められています。この制度を利用した場合、全宅保証への弁済業務保証金分担金の納付金額は、次のように定められています。
全宅保証への加入で
開業初期費用の大幅な軽減が可能!
全宅保証は、宅地建物取引業者が社員となって設立された公益法人で、宅地建物取引業に関する取引により生じた債権の弁済業務に加えて、社員である宅地建物取引業者の取り扱った取引に関して、その相手方から申し出があった苦情の解決、宅地建物取引士やその他宅地建物取引業に従事する者に対しての研修も、業務として取り組むことになっています。
また、これらの業務に加えて、宅地建物取引業者との契約により、その宅地建物取引業者が受領した支払金または預り金の返済債務や、その他の債務を負うことになった場合に、その返済債務などを連帯して保証する業務や、手付金などについての保管業務も執り行なっています。宅地建物取引業を営むに際しては、全宅保証によって取引の安全性がより高められ、業務の大きな力になっています。